本日は、株式会社ワールドペイメントサービスという会社が扱っている副業「スタンプ」について紹介していきます。
本案件は、スタンプを送れば送るほど収入がUPすると謳っていて、1日で最大20万円もの大金をカセグことが可能となっているようです。
しかも即日とのことなので、今すぐお金が欲しいという方にはもってこいの内容に思えます。
しかし、スタンプを送るという普段からしているような行為がお金になるとは到底考えられませんし、1日20万円の副業案件など聞いたことがありません。
ランディングページではおなじみのLINEキャラクターが勢ぞろいしているので、公式のようにも感じますが、こちらはきちんと許可を得ているのでしょうか?
非常に怪しい気配がするので、今回は徹底的に情報を集めていき、スタンプが危険なのか安全なのか暴いていきたいと思います!
スタンプ(STAMP)とは

画像のように、LPでは「隙間時間がお金に!?いつものスタンプで作業完了」と記載されていました。
たったそれだけで報酬が発生するとのことなので、難しいこともなくかなり簡単だと言えます。
ですが冒頭でも述べたように、スタンプを送るという行為はLINEでのやり取りの中で当たり前になっていますので、仕事と呼ぶにはふさわしくありません。
また、最高で20万円とのことですが、こんな仕事とも言えない作業にそこまでの大金を支払う価値はないはずです。
運営している株式会社ワールドペイメントサービスは、何のメリットがあってお金を払っているのでしょうか。
こんなの、別の何かで相当な利益を出していない限り赤字まっしぐらですよ。
具体的なビジネスモデルが見えてこないし記載もされていないので、この時点でかなり怪しい副業だと認識できます。
作業開始までの流れ
続いては実際の作業内容についてです。
ランディングページには「安心の3ステップ」ということで、次の3つが紹介されていました。
STEP01:LINEアプリをダウンロード
STEP02:いつも通りメッセージを送信
STEP03:送信数に応じて報酬が発生
言い回しが多少違っているだけで、内容的にはLPで謳っていたことと変わりありません。
しかも、このようなステップを踏む詐欺案件は非常に多いです。
こんな大雑把な説明で誰が安心できるのでしょう。
また、始めるのに必要なものとして「スマートフォン」と「LINEアプリ」の2つが挙げられていました。

必要な物をしっかり記載してくれていると捉えることもできますが、この2つが必要なのは先程のステップを見ればわかりますし、本音ではもっと細かい説明をしてほしいと思ってしまいます。
応援キャンペーンについて
スタンプは特別応援キャンペーンというものを実施しているそうで、2つのポイントをアピールしていました。

まずは返金保証です。
今だけの返金保証制度ということで、「特商法に基づく表記の記載に基づき作業をして頂いても全く利益が挙がらなかった方に限ります。」と記載がありました。
特商法に関しては後程見ていくのでどのような記載があるかは追々として、一応返金対応はあるみたいです。
ですが冷静になって考えると、このポイントってかなり怪しいんです。
そもそも返金があるということは、私たちが運営にお金を払うタイミングがあるということです。
費用がかかるなんて説明は一度もありませんでしたが、これはどういうことなのでしょう?
ますます怪しいですよね。

また、二つ目のポイントとして挙げられているのは3000円分のクーポンです。
どうやら、公式LINEのアンケートに答えるだけで受け取ることが可能のようです。
こちらに関してもどんなアンケートなのかは説明がないので、クーポンに惹かれて参加すると思わぬトラブルに発展するかもしれません。
おすすめな人
また、スタンプでは「特にこんな方にオススメ!」ということで、次の4つを挙げていました。

正直なところ、これら4つに当てはまるという方がほとんどなのではないでしょうか?
私もそうです。(笑)
しかし、これまで検証してきた副業詐欺の案件でも、これらが実現すると謳っていたものはたくさんありました。
また、それらは全て誇大広告で、事実と言える実績や証拠というのは未だ見つかっていません。
今回に関しても副業詐欺の特徴に当てはまる箇所が多いので、このオススメに当てはまるからと言って参加するのは得策ではありません。
よくある質問

ランディングページにはQ&Aのコーナーがありました。
参考までに紹介はしますが、公式のLPに記載されている内容ですので、いくらでも偽造可能となっています。
そのため信用できる情報とは言えないので、くれぐれもこの記載で安心はしないでください。
Q|スマホの操作は苦手だけど大丈夫?
A|問題ございません。
当サービスでは専門のサポートスタッフが在中しておりますので、ご不明な点をいつでも解決いたします。
Q|専門的な知識って必要?
A|専門的な知識は一切必要ございません。
誰もがいつも行っているスマホでのメッセージ機能を使った単純な作業ですので、安心してご参加ください。
Q|忙しくて時間がないけど大丈夫?
A|普段のお仕事や家事が忙しくても問題ありません。
「隙間時間で出来る!」をモットーにサービスを作っておりますので、お仕事の休憩時間や出勤の合間、就寝前などのちょっとした時間で十分な報酬を得ることが可能です。
以上がQ&Aの内容になります。
私は、これを見た時に2つの違和感を感じました。
まず、スマホ操作が苦手だが大丈夫かという点ですが、スタンプを送るというサルでもできるような作業に苦手もなにもないはずです。
そして専門的な知識という点ですが、これに関しても疑問で、専門的な知識が必要なスタンプ送信なんて聞いたことがありますか?
私はありません。
このように、内容次第では成立するQ&Aではありましたが、今回に限っては全く意味のない内容となっています。
おそらくこれは、きちんとしたサイトに見せかけるために運営が適当に作ったデマ情報でしょう。
支払いについて
先ほどの返金保証の説明でも懸念していたお金の請求に関してですが、LPを読み進めていくことで確実なものとなりました。

画像にもありますが、4800円に謎の割引が入って、最終的には2800円の請求というものがありました。
サポート料金やマニュアル料金といった説明はなかったので、初期費用として掛かるお金なのだと思いますが、具体的な説明もなしにお金はしっかり求めてくるなんて怪しすぎます。
このような手口は副業詐欺の典型的な特徴でもあります。
安いからといって支払いに応じるなんてことは絶対にしないでくださいね。
類似商品Flick Workとの比較
実はこのスタンプですが、類似している案件が存在していることが判明しました!
それは、フリックワーク(Flick Work)という副業です。
内容はほぼ同じで、スタンプを送信するだけで収益を得ることができるというものです。

こういった副業詐欺の案件は、酷評が増えてくると名前だけ変えて同じ内容で募集をかけるというやり方が横行しています。
今回の場合は、フリックワーク(Flick Work)の悪い評判が増えたため、リニューアルして、スタンプになったと考えるのが妥当でしょう。
特商法について

特商法は、ネット商取引の中では特に重要な項目となっています。
その理由は、事業者と私たち消費者を守るために国が定めたとても大切な法律だからです。
そのため、今回のような情報商材やネット上で販売されている商品を購入するときは、販売サイトが適切な特商法を記載しているかどうか確認を取ることをおすすめしています。
会社情報やサービス情報は?
スタンプのLPを拝見したところ、特商法の記載は下の画像のようにきちんと確認ができました。
比較的きちんと記載されているようには見受けられます。
ただ、よく文面を見ていくと詐欺業者がこぞって利用する記載がありました。
それは、「商品に関する注意事項」の一文です。↓↓↓↓
本商品に示された表現や再現性には個人差があり、必ずしも利益や効果を保障したものではございません。
スタンプを送るだけで稼げるという誰でも出来る作業に個人差などあるのでしょうか。
また、Q&Aでは「専門のサポートスタッフが不明な点を解決します」と話していたはずです。
にもかかわらず利益は保証しないということなので、まともなサポートはしてくれないというのが分かりますね。
また返金保証についてですが、ハッキリ言うと難しいでしょう。
参考までに、スタンプで返金するために必要な準備を紹介します。
①作業内容が明確に確認できるできる投稿記事の内容、作業をした証明(作業履歴、内容、スクリーンショットなど)
②各アカウント上で具体的に収益が発生しているかの有無(収益確定画面の履歴、内容、スクリーンショットなど)
この準備だけでもかなり大変なのですが、それに加えてもう一点問題があるんです。
問題の記載はこちらです。↓↓↓↓
当社が販売している電子書籍を熟知し、当社が推奨するウェブサイト内で承認審査通過後、サポートの指示通り1日3時間、30日間以上の作業を進めて頂く事を条件とし、収益が1円未満の方は返金対象となります。
また、返金の為の審査が必須となっており、審査内容は実際の作業内容をご提出して頂く必要があります。
つまり、1円でも収益が出れば返金できないということです。
参加したところでまともなサービスも受けられなけらば稼げるようにもならず、加えて返金もできません。
くれぐれも注意してください。
プライバシーポリシーの記載は?
プライバシーポリシーの記載に関しても、特商法と同様、記載は確認することができました。
個人情報の面で特に気になるのが、外部に漏れる心配があるかどうかだと思います。
そこで項目4の「第三者提供」の記載を見てみると、次のような記載を確認できました。
当社は、利用者情報のうち、個人情報については、個人情報保護法その他の法令に基づき開示が認められる場合を除くほか、あらかじめユーザーの同意を得ないで、第三者に提供しません。
文面上は、基本的に第三者への個人情報開示はしないとのことです。
ただその後には、場合によって開示するとも記載がありました。↓↓↓↓
(1)当社が利用目的の達成に必要な範囲内において個人情報の取り扱いの全部または一部を委託する場合
(2)合併その他の事由による事業の承継に伴って個人情報が提供される場合
(3)第4項目の定めに従って、情報収集モジュール提供者へ個人情報が提供される場合
(4)国の機関もしくは地方公共団体またはその委託を受けた者が法令の定める事務を遂行することに対して協力する必要がある場合であって、ユーザーの同意を得ることによって当該事務の遂行に支障を及ぼすおそれがある場合
(5)その他、個人情報保護法その他の法令で認められる場合
必ずしも開示しないわけではないということなので、くれぐれも注意してください。
注意点
ここでは注意点を解説していきます。
高額バックエンドの可能性がある
今回のスタンプですが、登録後に高額バックエンドの購入を促される可能性が非常に高いことが判明しました。
支払いに関する項目でもお話しましたが、スタンプの利用の際には電子書籍(マニュアル)4800円の購入が必要になります。
このマニュアルを購入後、さらに高額な商材の購入を促される可能性があります。
購入したところで何のメリットも生まれませんので、購入はおすすめしません。
稼げる根拠がない
スタンプには稼げる根拠がないというのも注意点の1つになりそうですね。
ただLINEでスタンプを送るだけで「1日20万円稼げます」なんて言っても、スタンプの実態が不明なので、なぜ稼げるのかさっぱりわかりません。
そのため、根拠もなく稼げるという言葉を多用するスタンプには要注意です。
評判と口コミ

スタンプに関する口コミや評判を調査してみました。
Googleや知恵袋で検索してみましたが、実際に参加したという人はまず見受けられませんでしたし、むしろ詐欺の危険性があるとして注意喚起を呼びかけるサイトの方が多いという状況でした。
また、運営元の「株式会社ワールドペイメントサービス」についても調べてみましたが、LINEの公式会社とつながっているという情報はありませんでした。
そうなると、LPで登場していたLINEのキャラクター達は無断転載だったということになるので、著作権に関しても問題になりそうです。
まとめ

ということで本日は、株式会社ワールドペイメントサービスが提供するスタンプという副業についてお話してきましたが、いかがでしょうか?
一見ランディングページも公式っぽくて、しかも特商法やプライバシーポリシーの記載もあるので、もしかしたら安全な副業と勘違いしてしまう方もいるかもしれません。
しかし、今回のように記載内容や謳う文句を細かく見ていくことで詐欺の実態を暴くことができます。
皆さんも、副業に関しては常日頃から疑う気持ちを持ち、少しでも怪しい・不安といったことを感じるようであればネットで調べたり誰かに相談したりしましょう。
そうすることで、被害に遭う確率もうんと下がると思いますよ。( ^^) _U~~
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