自分が乗っている車の運転を他人に代行してもらうことを運転代行と言います。
特に、「車で出掛けたけど酒を飲んでしまい自分の運転では帰れない」「体調不良で運転出来なくなった」等という時に有難い存在です。
その運転代行を、副業としてやるのはどうなのでしょうか?
車や運転が好きだという人には楽しい仕事かもしれませんが、好きだからという理由や気持ちだけで副業としてやっていけるかは分かりません。
興味があるならば、なおさら始める前に色んな情報を知っておきたいところですよね。
ということで本日は、運転代行のメリット・デメリット、おすすめのサイト等についてお話していきます!
運転代行とは?
自動車運転代行業は、「自動車運転代行業の業務の適正化に関する法律」の第2条でこんな風に定義されています。

「他人に代わって自動車を運転する役務を提供する営業」
法律でちゃんと決められているのは当たり前と言えば当たり前ですが、ここまでしっかりした決まりがあったのには少し驚きました。
そして、こんなことにも全部該当する必要があるようです。
- 主に、夜間に酔客に代わって自動車を運転するもの
- 酔客等の利用者を車に乗せるもの
- 常態として、随伴車が随伴するもの
こう書かれると、何となく緊張感が出る気がします。
他の仕事と同じで、法律できちっとルールが決められている中で仕事をするのだということをまずは理解する必要があります。
違反すれば、当然処罰されるわけです。
その上で、副業として運転代行の副業やバイトをするのかどうかを考え始めましょう。

皆さんは、それぞれ色んな理由があって運転代行の仕事に興味があったりやってみたいと思っているはずです。
- 運転歴も長いから私にも出来そうだ
- 長年ゴールド免許だから安全運転にも自信がある
- 普段からドライブも大好き
- 車のあの独特な空間が好き
- 好きなことでお金を稼げたら嬉しい
先ほど見たように、きちっとした法律があって、それを守りながら仕事としてお金を稼ぐのが運転代行です。
ちなみにお給料ですが、大体は時給900円から1,500円程度になり、二種免許を持っているかでまた時給が変わってきます。
月収は15万前後が多いようです。
副業やバイトで稼ぐ分には、これくらいでも悪くないですよね。
さて、そんな運転代行の仕事ですが、決して良いことや楽しいことばかりとは限りません。
普段の仕事もそうじゃないですか?
仕事そのものだけじゃなくて、人間関係もあるし諸々不満も沢山あったりしますよね。
運転代行に関しても、この仕事ならではのメリットデメリットが存在します。
メリット
運転代行の仕事のメリットは、大きく3つあります。
運転スキルがあればOK
警察庁のサイトによれば、2021年の普通自動車免許取得者数(一種・二種合計)は約8,200万人もいるようです。
それだけ、車の免許や運転スキルはほぼ当たり前だし、沢山の人が持っています。
運転代行の仕事は、それだけ多くの人に開かれた仕事だとも言えますよね。
ドライブ気分で仕事も出来て、お金も稼げれば一石二鳥です。
なお、運転代行の仕事では、代行会社の車で随伴するのは一種免許でも良いみたいです。
しかし、お客さんを乗せて目的地まで送り届けるには、タクシーと同じ二種免許が必要だということを覚えておきましょう。
また、二種免許には条件があることも忘れないでくださいね。
【二種免許の条件】
・21歳以上であること
・一種免許を取得してから3年以上の運転歴があること
・視力・聴力に支障がない
即金のバイトもある
運転代行のバイトには、現金即日支払いOKやシフトが自由な求人が多いことも魅力です。
「今月はお金が厳しい」というような時に、運転代行の副業やバイトで凌ぐことも出来ます。
他の多くのバイトだと、通常は1か月分の給料が翌月末等に支払われることが多いです。
ですが、運転代行であれば即日で給料を受け取ることも可能なので、すぐにお金が欲しい方にとっては非常に助かりますよね。
時間を自由に利用出来る
運転代行は夜勤(20時から翌朝4時がメイン)なので、昼間の時間を自由に使うことが出来ます。
平日の日中は会社員をやりながら、夜間に運転代行のバイトをするという働き方も出来ます。
また、シフトにも自由が利き、自分の都合やライフスタイルにも合わせて働くことも出来ます。
デメリット
運転代行のメリットを3つお話しましたが、お次はデメリットについても3つお話しますね。
コミュニケーション
冒頭でお話したように、お客さんは「酔客(酔っ払い)」であることが多いです。
普段、酔っ払いと接することなんてほとんどないという方が多いかと思いますが、運転代行の仕事をすればそれが日常になる訳です。
酔っ払い相手でも目的地を正確に理解したり、道順の確認も出来なければなりません。
自分が酔っ払いを乗せて運転する場面を想像すると分かり易いかも知れませんね。
絡まれたら嫌ですし、吐かれても困ります。
きっとイライラもするでしょう。
理不尽なクレームもあるかもしれません。
それでもちゃんと目的地まで送り届けなければ、お金は貰えないのです。
交通事故
運転代行の仕事は車を運転する訳ですから、当然交通事故の危険と隣り合わせです。
しかも、人を乗せています。
特にこの仕事は、夜間の仕事です。
眠いからと言ってこちらの都合で休憩できる訳でもありません。
視界も良くない中、土地勘のない場所を運転することもあります。
そのため、普段のドライブ以上の緊張感や危険が伴うことも忘れてはなりません。
夜間の仕事中に眠気に襲われたらどうするか、酔っ払いとの関わり方はどうするか、知らない場所をスムーズに走るにはどうしたらよいか等、単純に見えて実は頭も使う仕事です。
イメージトレーニングを普段からしてみるといいかもしれませんね。
悪質な業者
代行業者にも注意しないといけません。
もしお金を払ってくれない運転代行会社だったらどうでしょう?
ブラック企業的な感じでも嫌ですよね。
そこで、次の要件を知っておくと質の良い運転代行業者かどうか見極めをつけやすくなりますし、トラブルも避けられるようになります。
①各都道府県の公安委員会からの認定を受けているか
②代行運転自動車と随伴用自動車の表示義務を果たしているか
・依頼者の車の所定の位置に代行運転自動車標識を表示しなければならない
・随伴車にはステッカー、マーキングフィルム、ペンキ等で表示しなければならない
③研修制度が整っているか
また、完全歩合制の会社だとお客さんの取り合いになったりすることから雰囲気が悪いなんてこともあるので、どのような点も注意しておきましょう。
時給等の待遇も大事ですが、個人的にはこちらの方が大事だと思っています。
口コミや評判

GoogleやSNS、Yahoo知恵袋で運転代行の仕事について調べると、口コミや評判はさほど多くは出てきません。
良い口コミ・評判 | 悪い口コミ・評判 |
ドライバーの教育がしっかりしている | 眠気との戦い |
本業の場合は給料も良い | リスクを考えると胃が痛い |
残業より儲かっている | 運転代行業者の事故を見た |
助手席で寝られるくらい快適な運転だった | 質の悪い酔っ払いで怖かった |
運転代行の利用者数を調べても、2013年の古いデータしか出てこなかったりという有様です。
つまり、知度は比較的にあるものの、代行をお客として依頼した経験のある方も仕事として運転代行をしている方もそこまで多くないということです。
口コミや評判は、良い物ばかりではないことを知っておくと良いでしょう。
始めるならこのサイトから!

それでは、運転代行の仕事を始めるにはどうしたら良いでしょう?
このブログでは、安全性のある大手サイトを3つご紹介します。
自分が使いやすいサイトかどうかも含めてじっくり見てみてください。
また、求人は会社にとって都合の悪いことやデメリット等は記載しない傾向にあるので、公式ページの情報だけを頼りにするのは危険だと言うことも忘れないでくださいね。
大手の求人サイトです。
全国の求人を探せるので、まずはここで調べるのが良いです。
こちらも全国の求人を探せます。
Indeedでは出てこない求人が出てくることもあるので、こちらも参照して下さいね。
リクルートが運営していることもあり、こちらも有名なサイトですよね。
まとめ

ここまで、運転代行の仕事を始めるに当たってのメリット・デメリット、口コミや評判等についてお話して来ました。
仕事としてお金を稼ぐ以上、「好き」の延長だけでは出来そうにないなと感じて頂けたら嬉しいです。
車そのものや運転のスキル・知識もあるに越したことはないです。
ですがそれ以上に、お客さんや運転代行会社の人との関係をいかに良好に築けるかどうかが重要になってきます。
酔っ払いだから嫌だとか、所詮バイトだから・副業だからと変に割り切ってしまうと、もう二度と仕事を貰えなくなるかも知れません。
メリット・デメリット、口コミも頭の片隅に入れながら挑戦してみるのもありです。
もちろん飲酒運転やスマホをいじりながらの運転はダメですよ!
くれぐれもご注意ください!
コメント